猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

柘植の櫛

柘植の櫛というと祖母の半月型のを思い出す
櫛笥(くしげ)も

つげ櫛ストラップ 厄除け紐 丸型 R42-21-B

つげ櫛ストラップ 厄除け紐 丸型 R42-21-B

つげの漢字は別にあって、 「黄楊」もある
京都土産という感じ

君無くは
なぞ身よそはむ
くしげなる
黄楊の小櫛も
取らむとも思はず

萬葉集 巻九 播磨娘子
http://www6.airnet.ne.jp/manyo/main/nine/m1777.html
挽歌だと思ったら、相聞歌とある
「櫛笥(くしげ)なる」は
櫛箱=化粧品入れ=玉手箱(玉櫛笥)に入っているということだったか・・

ところで、漢字のノートに挟まって
昔の、詩経のノートがあった

柏舟(詩経 風)なんかですが
我が心は石に匪(=非あら)ず。転(まろ)ばすべからざるなし。とかもいいけど
我が心は鏡にあらずもどうかな(私の心は鏡ではない、人の心をはかることはできない)
大川に漂うひのきの小さな舟のような不安な自分という・・
http://chinese.hix05.com/Shikyo/shikyo.index.html
詩経は今だって魅力的。断章取義の場所であったな、とか・・

すっかり秋だ・・
秋という字の火の部分は 旧字では龜(亀)・・なんでかな〜〜
カメではなく虫害をなす虫を火で焼く形で

秋は清爽にして寂寞、万物が衰えはじめるときであるから、
秋髪・秋士・秋思など、失意や衰残の意を含めて用いることが多い(字統)

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詩経―中国の古代歌謡 (中公新書 (220))

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今なお唯一の本格的入門書(中公新書)という、本棚を見るとこれはあったが、
『中国の神話』(中公文庫)はない1!?
おすすめは
『中国古代の文化』
中国古代の文化 (講談社学術文庫)

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