猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

THE FATE OF THE WEST

私の言動は矛盾している?

よろしい、では矛盾しよう。

私は大きく、多くを包含している

―ウォルト・ホイットマン「私自身の歌」(1855)

 

 

ビル・エモットの『「西洋」の終わり 世界の繁栄を取り戻すために』を読んでいる

エピグラフに詩が多い

原題は THE FATE OF THE WEST

名詞「fate」の翻訳  (byGoogle)
運命 fate, destiny, doom, fortune, lot, portion
宿命 fate, destiny, predestination
命運 fate, doom
宿縁 karma, fate, destiny
縁 edge, fate, brink, relation, chance, connection
因縁 fate, connection, karma, connexion, pretext
末路 fate, last days
悲運 fate
不運 bad luck, misfortune, fate
因果 cause and effect, karma, fate
行末 end of line, fate, future
安危 safety, fate, welfare

 

ところで、このタイトルに反して(!!??)最後の第11章「西洋の運命」の最後には
アラビアのロレンスの主人公のセリフが引用されていた

「この世に運命などない」

最初に戻って、本の惹句はというと、

グローバル化の進展がもたらした不平等の拡大 を背景に、

世界中で移民排斥や孤立主義を訴える政党の支持率が急上昇し、
世界は急速に閉鎖的な空間になりつつある。

蔓延するポピュリズムは、第二次世界大戦後の西側先進国の「繁栄」を実現してきた「西洋」の理念―開放性と平等―を捨て去り、
各国の協調関係を分断し、一国内でも断絶を引き起こすかもしれない。

「民主主義と自縄自縛」 

民主主義は、個人主義と釣り合うをとる錘(おもり)であるはずだ

 

「日本という謎」

「正しいことをやると常にあてにできる。ただしほかの選択肢が尽きたときに」

日本は成功でなく停滞、保守主義、硬直化のケース・スタディとなった

楽天の三木谷社長の【Japan Ahead】提案のアイデアを安倍首相が採択すべしといっている

「野蛮な来訪者」

お前に少し変わったものを見せよう

朝にお前の後ろで大股を広げている影や

夕方に起きあがってお前と出会う影ではなく

一握りの塵に潜む恐怖を

―T・S・エリオット 『荒野』「死者の埋葬」(1922)

 

 

ホイットマン詩集―対訳 (岩波文庫―アメリカ詩人選)

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荒地 (岩波文庫)

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T・S・エリオットの詩を解読する

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