猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

「ボローニャ紀行」

井上ひさしの「ボローニャ紀行」だが、
2002年12月初旬(67歳)、ミラノの空港についたところで、テストーニの鞄を盗まれたという・・
カバンの中には1万ドルと100万円の札束が2つ入っていたんだって。
それはボローニャの古地図や古書はクレジットカードでは買えないと聞いて、せっせと貯めてきた虎の子・・
自宅に電話すると、イアリア暮らしの長かった奥さん(ヴェネツィアでコックをしていたそうだ)が、
「イタリアを甘く見たわね。イタリアは職人の国、だから泥棒だって職人。いつだったかナポリで潜水艦が盗まれたことがある。」
「これからは緊張した表情で行動することね」
・・といわれて、
「潜水艦を盗まれた艦長よりはまだ幸せかもしれないと思ったら、みるみるうちに気が晴れて、その夜はぐっすり眠りました」だって
いやぁそういう話?(笑)

ボローニャ紀行 (文春文庫)

ボローニャ紀行 (文春文庫)

旅名人ブックス57 ボローニャ/パルマ/ポー川流域(第2版)

旅名人ブックス57 ボローニャ/パルマ/ポー川流域(第2版)

これでボローニャに関する上の2冊はみ終えました 
ゲーテがボローニャについて書いた、「この古い尊敬すべき学術の都市」という引用もあるが、
何より、恩人のヴェジエット神父(モッキンポット師のモデル?!)が憧れていた聖ドメニコ会発祥の地ボローニャのサン・ドメニコ聖堂を
「いま、この目で見ている。しばらく震えてたっていました」というあたり、いいね!
モッキンポット師は面白かったですね〜〜
この神父はボローニャを見ずに福島県の白河市でが66歳でなくなったとある

芋づる式読書としては、イタリアの大学の公開の単位取得試験(質疑応答)に関する
佐藤一子「競争のない学校とイタリア人の討論好き」(三省堂選書125 イタリア入門 (1985))とか
「夜中の電話 井上ひさしの遺言 」著者=娘の麻矢とか、よみたい・・

イタリア入門―歴史から食生活まで (三省堂選書 125)

イタリア入門―歴史から食生活まで (三省堂選書 125)

北イタリア―ボローニャ・シエナ編 (宮下孝晴の徹底イタリア美術案内)

北イタリア―ボローニャ・シエナ編 (宮下孝晴の徹底イタリア美術案内)

モッキンポット師の後始末 (講談社文庫)

モッキンポット師の後始末 (講談社文庫)

ちなみに午前と夜の時間は、某ボランティアの広報誌の1ページづくりに費やしました
原稿がないので少々困った(お願いした締め切りはすぎている)が、紙面割付はOK
原稿催促などはリーダーさんにおまかせ