猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

古代オリエント辞典:獅子肩毛渦文


禁帯出の図書 古代オリエント辞典
p276 獅子肩毛渦文
…というのですが

ちょっと抜き書きです

最古の例は
前23世紀エラム王国の女性座像
ナルンデ女神坐像[スーサ出土]@ルーブル美術館
それが古代バビロニアを経てアッシリア帝国の帝王獅子狩図
前9世紀アッシュル・ナツィルバル2世
前7世紀アッシュル・バニパル王@大英博物館
(これは見てきましたね)

そしてイランのアケメネス朝・アルサケス朝を経て
3〜4世紀サーサーン朝
サル・マシュハドのワフラームス2世 獅子狩図レリーフ

ガンダーラの仏像彫刻の獅子の両肩・尻に一個づつ
サーリー出土帝王騎馬獅子狩文 鍍金銀製皿@テヘラン考古博物館

ガンダーラの獅子像が中国に仏教とともに伝播
交脚菩薩の台座の両脚に
5世紀雲岡石窟
中国では愛好されなかった
復活は明末

日本 江戸時代獅子舞の緑色の布の文様
神社の狛犬の体・獅子舞の布に多数の文
本来は両肩に1つずつあったことは忘れられて、
獅子毛文・水車門・獅子文などと適当に呼ばれている




書いた方 田辺勝美さん
一般に買える本はないかな?

WEB検索で論考PDFを発見

その70ページに図もありますね(^o^)丿



考古学入門 (「知」のビジュアル百科)

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獅子の絵
⇒賢聖障子絵(けんじょうのそうじえ) 狩野孝信
http://www.kyohaku.go.jp/jp/tokubetsu/090110/shoukai/syousai/syousai_06_l01.htm
特別展覧会 御即位二十年記念
「京都御所ゆかりの至宝−甦る宮廷文化の美」http://gosyo.exh.jp/highlight.html
会期 平成21年1月10日(土)〜2月22日(日)月曜日は休館。
会場 京都国立博物館 特別展示館

紫宸殿は、元服や即位、大嘗会など朝廷の重要儀式を行う最も格式の高い場です。賢聖障子絵はその内部を飾り、魔除けの獅子・狛犬の左右に32名もの中国の賢聖名臣の絵が並びました。江戸時代初めに仁和寺に下賜された桃山時代造営紫宸殿の狩野孝信による貴重な障子絵