猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

パレオマニア ノート(2)

池澤夏樹の 「パレオマニア 大英博物館からの13の旅」

インド、カンボジア、ヴェトナムを見ていました

観光地での身の処し方は、他の観光客・モノ売りを無視すること
滞在日数を増やして何度も通うこと…だそうだ


木とのかかわりで語られる仏伝
(仏陀の生涯の筋目ごとに木が現れる)
この日差しでは樹下以外に人の居られる場所はない 
樹下観耕(子供のとき農耕祭りで死の意味を考えた)
降魔成道(誘惑を退けた)
竹林精舎(修業の場)
沙羅双樹(入滅)<< 

バラモンやヒンドゥー教の民間伝承が流れ込む
インド…禁欲もあれば放恣もあった
イスラム…女性を隠す
インド…パーティに出るような派手なサリーで肉体労働する女性たち
(美と官能性エロティシズムの讃美)
中国は官能を表に出すことが嫌い…官能のない仏教
中国を経て日本に入った仏教もそれ


大英博物館の釈迦の隣の美女二人(2世紀 インド東南部アマラーヴァーティ 仏塔彫刻) だそうですが、
http://www.kosaiji.org/~eisai/England/Amaravati/index.htm
こちらの方のこれです↓[左上の]
http://www.kosaiji.org/~eisai/England/Amaravati/7363b.jpg
ミトゥナ像 ヤクシ、ターダ、ディヴァター…肉体感の強い女神

仏像の発祥?…3、4世紀に仏を人の姿に表すことが流行し始めた
ギリシア様式の仏像(ガンダーラ)に関するインドの答えは⇒マトゥラの仏像
修行ではなく帰依という考えが生まれた…仏教の大衆化
http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/items-by-author?author=%E6%9D%89%E6%9C%AC%2C+%E5%8D%93%E6%B4%B2

インドの次はカンボジアへの旅ですが、
クメール人 …インド神話の水に関する部分を選択的に取り入れた
アンコールワットの「乳海攪拌」長さ49mのレリーフ 
左92名の阿修羅
右98名の神々 1000年間綱引き
綱は5つ頭大蛇ナーガ(ヴァースキ)はマンダラ山に巻きついていて
ウィキペディア(Wikipedia)
によれば

乳海攪拌(にゅうかいかくはん)は、ヒンドゥー教における天地創造神話。
この乳海攪拌の結果、「願いを叶える樹カルパヴリクシャ、
聖樹パーリジャータ、アプサラスたち、ヴィシュヌの神妃である女神ラクシュミーらが次々と生まれた。」

それにしてもできたアムリタ(霊薬)を阿修羅に半分やるという約束なのに?神が裏切っていいのだろうか?

ここで、「パレオマニア」のテーマは…「文明とは」ですよね??
文明とは都市化⇒土から離れた人間の不安⇒世界宗教の精密教義…

ここで昨日見た映画がインドのムンバイだったので併記〜〜
> スラムドッグ$ミリオネア(アカデミー賞8部門)
> う〜〜ん〜〜
> 私にはこれよりロバート・パティンソンみるのがあってる

話は 両方 意外性のある「純愛」の話なんですよね
(ヴァンパイヤの純愛って?!)

「スラムの負け犬」…スラムに住んでいる少年で、母親をイスラムの暴動で殺されて
兄と二人だけで生き延びる

ところが優しげな人間が実は孤児を食い物にするヤクザで
逃げ出す
その後観光客相手のちょっとした悪いこといろいろして
生き抜く
兄は敵のヤクザに仕返し(殺)してから敵の敵の舎弟になり
いかにもらしいヤクザになる
けれど
最後は弟のために 札束を浴槽に敷いて、そこで撃たれて死ぬ(覚悟の死)
弟はお金に興味がないのに クィズミリオネアに出るのは
それを見ているはずのヤクザにとらえられている彼女(孤児)のため
http://umikarahajimaru.at.webry.info/200903/article_2.html
主人公が18歳なのに女の子の方が24歳でつり合いが悪かったのがちょっとあれなんだ

ま、よく生き延びましたが…
タージマハールのインチキな案内…(^o^;)
 
インドの衝撃〜〜〜

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