猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

古代カルタゴ展

ハンニバル時代の鎧ですが、大変整った文様モチーフがいくつも入っていました
その鎧のミネルヴァの首飾りになっている7つの実?は別のもののようだが、
胸あての上部にドングリの実8つ連なっているには恐れ入りました
ミネルヴァの兜に、中央のパルメットを囲む葉飾り文様
鎧の上部にはイオニア円柱・・


前7〜6世紀の女神小像とちがって
前3世紀になると
女神はカラトスを頭に載せている
(アシュタルテ女神)
女性像も同じように香炉を載せている
どれも植木鉢にしてもよい?*1

タニト
カラトス

目玉はローマ時代の細かく優美な床のモザイクだったが
それはともかく、それはともかく、・・で、
ローマ以前の
奉納石碑の数々がおもしろかったかな…
(前3〜2世紀)

内側に向かって歪曲するリラ型パルメット・・アッティカ風パルメット
(ふつうに外側に向かって歪曲するパルメットもあり)
卵鏃(たまごとやじり)文様もあったが
カドゥケウス(杖)を中央に両側に右手を2つ描くというのが
へぇ〜
ちなみにこの杖には
これは蛇がからまっているという感じがしない


一番の図像はタニトの図であったが
女主人「バアルの顔」・・
アンク(輪つき十字)との関連への言及が掲示されていたが、ここをもうちょっと探検したい・・・
Musee National du Carthageカルタゴ博物館
Musee National du Bardoバルドー博物館
http://www.nsken.com/travel/2008-tyunijia.html

プタハ・パテク小像・・2匹の蛇をつかむ


一番の見逃せないものは
有翼女性神官の石棺
鳩を右手に持ち、左手には香炉
スカートのような翼・・で美しい

「鳩はアフロディーテーの象徴動物で、ヘレニズム期にイシスと習合した」
カルタゴの神官墓地で発見され、ほかのは
カルタゴ美術館のほかルーブルにもあるらしい

*1:+_+