猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

美学でも著作権の法律でも

オリジナリティと模倣の関係が大きなテーマになる

知的創造、すなわち知的財産の創造は、オリジナリティが求められる。他方、そのオリジナリティは、模倣を伴うことがある。それをいいかえれば、オリジナリティと模倣の関係は芸術の起点となる。
また、知的創造は、発見・発明に対するインスピレーションなどによるとらえ方又は先人の肩に乗ってちょっと先を見通すことによるとの見方がある・・・(「知的創造サイクルの法システム」p61より 児玉晴男著2014)

「模倣」は「創造」に対立するものでは全くなく、「創造」に本来的に寄与するもの、更には「創造」のまさに核心ですらあった(「芸術史と芸術理論」p55より 青山昌文著2010)

それなんですけど、
「模倣にもフェーズ(段階)がある」というのがなるほどね・・
「天才」と「エピゴーネン」という画然とした区分けというのは、
人間の能力について、何か、夢を見ていたような感じもするのだが

Eponymy(冠名法、 新しい法則や方程式を発見した研究者の名前を名称に付ける)というのは科学社会学の用語らしいけど、
「独創の前には必ず先行者があり、独創は過去から自由ではない」
「科学史を非人格化する」・・というのは、むずかしいようだ

1.人間の注意の幅は限られているので、最も卓絶した人物に注意を合わせ誇張・単純化する
(象徴化・ゆがみ)
2.フォロワーシップへの要求(中心となる英雄を求める人間の群)
3.リーダーシップへの要求(栄誉という目標と動機)
エポニミーは単に学問だけでなく、ほとんどあらゆる分野に見られる現象である
キリスト教、プラトニズム、カント哲学、マルクシズム、ダーウィ二ズム、フロイド主義などはいずれも高度のエポニミーである
独創性は創造性と違って歴史的概念である
(新掘通也「エポニミー研究序説」1984)


おまけです
昨日新聞広告で見たエミール・ガレの藤文ランプ

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ステンドランプ 薔薇 66cm (ST-3116B17)

ステンドランプ 薔薇 66cm (ST-3116B17)


実はずいぶん前に割っているステンドグラスのランプの残骸
・・いまはラタンのシェードで間に合わせているが埃が目立つ〜〜(~_~;)

40ワットのランプ2本つきだが、カバーは、新しく柿色のランプシェードにしようと思っている

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