猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

書店不屈宣言: わたしたちはへこたれない (単行本)
筑摩書房 (2014/7/10)刊
著者の田口久美子さんのおられるジュンク堂・・昔は行ったものですが、
今は・・はい、アマゾンですよ・・ ウム。

kindleを持っていても、紙の本を愛好しますが、
電車代がかからない、すぐに買えてすぐに届く・・そこはありがたい・・

棚づくり」の話が興味深かった・・

こちらの下の方で「棚」が見れますね♪
http://www.junkudo.co.jp/

ジュンク堂と丸善とが一緒になり、
大日本印刷の傘下に入り、
hontoはそのネットストアであるというのは知りませんでしたが、
そういえばhontoはバーチャルで本棚になりますね〜

全出版物の売り上げ衰退データですが(P207)
・・1886年の総売り上げが、2兆6563億⇒2013年が1兆5823億円・・・

失われた1兆円!!

ユニクロ1社の売り上げが、1兆円を超え(2013年8月)アマゾン(日本)も7300億円(2012年)だそうだが・・・
そして、kindle発売は2012年11月だったという・・(ついこの間?)

(p33)『もう国語学っていう表記は基本的にはないの。」学会は5、6年前から(正確には2004年)日本語学会。大学の学部も日本語学部・・世界の言語学の中の一つのジャンルでの日本語研究
 (p37)コロケーション・・言葉の自然なつながり。これまで日本語ではこういうつながりには注目されなかったけれど、英語との比較研究から盛んになった。もともとは英文法からの発想だから、うまく訳せなくてカタカナ表記 
英語を無理やり日本語化した表現がこの(国語・日本語学)棚のなかで増殖傾向にある
「 配慮表現」 (90年代に「ポライトネス理論」が日本に紹介され始めてから研究され始めた用語
日本語文法には「グローバル概念?」がてんこ盛り。 
(アスペクト、テンス、モダリティ等)

 
私が追いつくには時間がかかりそう」・・という感想、
いやぁそういうのほんとわかります。まずは「国語」を 去年復習やってましたっけ(~_~;)

(p100)「人文学」というのは「人間の文化」に関する学問と定義されているようだが、私は文字どおり「人」を「文章化する」すなわち、「人を言葉にする学問」と理解している。
人文書の三つの柱の一つ思想書(その思想に大きなくくりでは含まれる宗教)・・

(p108)社会研究の学問の山のトップに「研究室で理論づけた学問としての社会学」があって、裾野に「フィールドワークとしてのカルチュラル・スタディーズ」(カウンターカルチャ―)?⇒
『CSはヨーロッパ大陸系哲学+イギリスニューレフトなので社会学とは由来を異にする』
かってはポストモダン棚が必需だったが、『今はこの思想が現在を表すという看板が無い。』
読者はそれぞれの思想を土台にとした<社会現象の分析>の方を求める。クロスオーバーの時代

専門外のフィールドで売れている、といっても「新書」だったりする。
専門書の今の初刷りは700だって珍しくない

(p112)「女子会2.0」がよく売れている。「絶望の国の幸福な若者たち」など、若者論が境界(マージナル)

女子会2.0

女子会2.0