猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

「ガンダーラのギリシア式仏教美術」

『世界美術大全集 4』 の中の 「ガンダーラのギリシア式仏教美術」の、
ギリシアの神々の図像と仏教美術ということだが
見ていたら、これ!


見仏記 (角川文庫)

見仏記 (角川文庫)

何と みうらじゅんさんといとうせいこうさんの一番最初の「見仏記」(1993年!!!)の表紙にある
あれですよ
あれですから〜

なんかうれしくなりました

毘沙門天像の中でも興味深い、兜跋(とばつ)毘沙門天像というやつ

「地天女の両手に支えられて立ち、二鬼(尼藍婆、毘藍婆)を従える姿で表された特殊な像」

とにかく、なんですかこれは〜〜〜〜なんです
http://www.karakusamon.com/2016k/gandhara_bijyutu4.html#tobatu

サイモンさんの「ぶつぞう入門」(これも2001年でかなり古い)でも
「サイモン度」高くないけど、この形、2つ出ていた(花巻の成島毘沙門堂のは手でなく、肩に乗ってるけど)

ぶつぞう入門 (文春文庫)

ぶつぞう入門 (文春文庫)



ちなみに サイモンさんが1年半見て回って、サイモン度が高いのは、以下の順だそう
1に 円成寺の大日如来(20代後半の運慶作)
2に 聖林寺の十一面観音
3に 東大寺戒壇院の広目天
4 興福寺阿修羅像
5 三十三間堂の千手観音と二十八部衆
6 観心寺の如意輪観音
7 東大寺の月光菩薩(「天平のミケランジェロ」公麻呂作)
8 興福寺北円堂の無着世親像
9 六波羅蜜寺の空也上人像(運慶の息子康勝作)
10 兵庫県小野市の浄土寺の阿弥陀三尊像(5メートル 快慶作)

訪れた寺は50で、ぶつぞうの絵は67ほどあり、
絵がかけるっていいですね〜〜としみじみ思いつつ
「あまりに抽象化された美には臆してしまう」というので、ふ〜〜ん、そうなのか、
そうなんだろうな??

ちなみに
日本には阿弥陀如来像が多いな、という話があって、
釈迦如来は死んでいて(過去の仏)
弥勒菩薩はまだ来なくて(未来の仏)
現在、ここ(この世 娑婆)ではないけれど、今、
西方の浄土にいるのが阿弥陀仏で(南無阿弥陀仏と祈る対象)
東方の浄土、浄瑠璃世界にいるのが薬師如来なのだという話が・・それは
以下の「仏像がよくわかる本」の数ページを要約したんだそうだが(笑)

仏像がよくわかる本―種類・見分け方完全ガイド (PHP文庫)

仏像がよくわかる本―種類・見分け方完全ガイド (PHP文庫)

図書館にあったので以下を借りる予定

ちいさいぶつぞう おおきいぶつぞう (幻冬舎文庫)

ちいさいぶつぞう おおきいぶつぞう (幻冬舎文庫)

「天平のミケランジェロ」?
天平のミケランジェロ―公麻呂と芸術都市・奈良 (叢書 日本再考)

天平のミケランジェロ―公麻呂と芸術都市・奈良 (叢書 日本再考)

ASAHI Journal (朝日ジャーナル) 1990年6/8号 発見 天平のミケランジェロ

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新TV見仏記13 京都・東寺編 ~4Kで撮っちゃいましたスペシャル~ [DVD]

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マイ仏教 (新潮新書)

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