猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

尊宅 沙汰

例の「漢字検定三略」が途中になっているので、
今年中に中略の一巡を終えよう!と決心しているのだが

今朝見ると、例の「そんたく」という字が出てきて思わず笑った)

 

用例は

  1. 尊宅をおたずねしたい
  2. 親の心情を忖度する

・・のふたつであった・(中略第26)

こういう使い方だったんですよね、そんたくさん(笑)

 

解答別冊付 漢字検定三略 1級 (中略)

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 ちなみに、各回10問中 文章題は抜かしている・・ また四字熟語は別にやっている
なので、一巡目と称しているわけだが・・

この攻略、何かの拍子に続けるのが止まってしまうので、
これをやり終えたら、ナニモノかやっつけたという気に
大いになれると思うのであった!

 

nekoatama.hatenablog.com

 

もう一つおまけです

  1. 被告の罪を許すのは沙汰の限りだ
  2. 我が生 既に蹉跎たり

 

1の 沙汰は

 知らせ・消息、さばき・処置、行い・事件、うわさ・評判、指図・命令・・で

沙汰の限りはその範囲の外なので、論外という意味

kotobank.jp

2の  方はつまづいてころぶこと・・蹉跌というカップル漢字に残るが

文例は徒然草から

《徒然草》  第百十ニ段 
日暮れて塗(みち)遠し。
わが生(しゃう)すでに蹉跎(さだ)たり。

 

「諸縁を放下(ほうげ)すべき時なり。信をも守らじ、礼儀をも思はじ。この心をも得ざらん人は、物狂ひとも言へ、うつつなし、情なしとも思へ。毀(そし)るとも苦しまじ。誉(ほ)むとも聞き入じれ。」(第百十二段)

「古人も、日は暮れて道は遠い。わが生涯はすでにつまずいてばかりだ、といっている。今や、人の世のかかわりあいはすべて捨て去るべきである。信義をも守らず、礼儀をも心にかけないことにしよう。この気持ちの理解できない人は、私をものに狂っているともいうがよい。正気を失い、人情をわきまえないとも思うがよい。そしられても苦しむまいし、逆にまた、ほめられても耳を傾けないことにしよう。」(第百十二段)

 古人も…といっている、とあるのは原文の「日暮れ、塗(みち)遠し。吾が生(しょう)既に蹉跎(さだ)たり」が唐の時代の書『白居易傳』からの引用  だから
・・by 山崎 正和

 

 いやぁ…兼好法師さ~~ん、もっと飄々としていてほしい・・

芥川龍之介は、徒然草についてこう言っていたはずなんだけど・・

わたしは度たびこう言われている。――「つれづれ草などは定めしお好きでしょう?」しかし不幸にも「つれづれ草」などはいまだかつて愛読したことはない。正直な所を白状すれば「つれづれ草」の名高いのもわたしにはほとんど不可解である。中学程度の教科書に便利であることは認めるにもしろ。
「侏儒の言葉」

 そういう感じでいてほしいじゃないですか、やっぱり・・

なのに、時期を失ったとか、落ちぶれるとか‥いうことを書いていたりした?

なので、徒然草、もう一度新しい本で読むべきかも!

 

こころ彩る徒然草 ~兼好さんと、お茶をいっぷく

こころ彩る徒然草 ~兼好さんと、お茶をいっぷく

 

 

 あるいはまた

兼好法師 - 徒然草に記されなかった真実 (中公新書)

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方丈記・徒然草 (新朝古典文学アルバム)

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新版 徒然草 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

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侏儒の言葉・西方の人 (新潮文庫)

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