50年前の、「週刊朝日百科 世界の植物「のチェック中
世界の植物2 @朝日新聞社 1975
(表紙扉コンテンツ)
My Flower, My Country
イタリア
春を告げるアーモンド
「イタリアの花は?」とたずねられると、わたしたちはまごつかざるをえません。
バラやカーネーション,ユリ,ケシ,ヒマワリとたくさんの美しい花に囲まれている,花の国だからです。
では,イタリアのとくに中央から南部にかけての風景に欠かせない,宝石のような花を
ご紹介しましょう。
それはアーモンド。もともとこの木は,古い時代に中近東から地中海
にもち込まれたものですが,イタリアで現在年間2万トンものその実を収穫し,世界
一の生産量を誇っています。
もし冬の終わるころ,中・南部イタリアを旅行されたなら,アーモンドの白や淡いピン
クの花々が日の光に照りはえ,その微妙な影が地中海の海や空のぬけるような青,丘の緑
と美しく調和しているのに驚かれることでしょう。それは,まったく口に表せないほど。
すばらしいものです。
日本のみなさんは,サクラを連想されるかもしれません。そして,ちょうどサクラが日
本の芸術にいろいろの形でとり込まれてきたように,アーモンドの花や実は,その姿形の
優美さや幾何学的な調和を愛した画家や彫刻家によって,さまざまに表現されています。
すなわちアーモンドの花は,日本とイタリアのもつたくさんの類似点のうちのひとつと
いえないでしょうか。といっても,この美しい花は,もともとアジアからイタリアへの贈
り物なのですから,それほど不思議なことではないかもしれませんが――。
(在日イタリア公使夫人)クラリス・フルチ
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アーモンド(英名: Almond)
バラ科 落葉高木
almond (Prunus amygdalus)

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イタリアの国花はデイジー、イタリア語でマルゲリータと呼ばれます。その由来は、19世紀のイタリア王妃マルゲリータ・マリア・テレーザ・ジョヴァンナに敬愛の気持ちを込めたことから、彼女の名にちなんだ花が国花として選ばれたという説があります
表紙 ヒナウスユキソウ

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(裏表紙扉コンテンツ)
漢字のふるさと
藤堂明保(中国文学者)
木(き モク ボク)
この字は,樹木の形をごく簡単に描いた象形文字です。
だがなぜ,「き」のことをモグ・ボクとよぶのか,考えたことがありますか。
6世紀,中国の南北朝時代に江南の宋王朝から日本に輸入されたのが「呉音」
とよぶ中国語です。
7,8世紀になって,こんどは洛陽や長安から北方式の発音がはいってきました。これが「漢音」です。
当時の長安では,本来mであったのをmbのように発音したため,呉音と漢音のあいだに,たとえば
木・目・米をモク・モク・マイ→ボク・ボベイと発音する差が生じたのです。
さて,ゆあみするのを沐浴(もくよく)と
いいますが,「沐」は*一米一木
頭からザアザア湯水をかぶることです。
木→沐は明らかに同系語で上からかぶること。
樹木が夏になると,たくさんの葉を上からかぶるので,それをmok(も
く)・mbok(ほく)とよんだ,ということがわかります。
また,木一目はまったく同じ発音ですね。
眠るときまばたきするとき,上からまぶたが「かぶさって」くるので,めをモクとよぶの
です。
ついでに一言。「かぶる」ことを冒==(おおいかぶせる)+目と書きます。これ
に巾(布のこと)とそえると,帽子の帽(かぶりもの)ですね。
これも木・目と同系の意味といってよいのです。
よくわからない(;^_^A
う~~ン・・・・・・・・・?
白川静を参照しておきます
木
象形
枝のある木の形
上の枝は上に向かい、下にある枝は垂れ下がっている
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