猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

スローリーディング

速読速読っていわれすぎると…どうなのよ、と
思う人は私だけでない…というわけで
「本の読み方 スローリーディングの実践」という本発見(^^;

平野啓一郎さん(京大法学部卒の小説家)の新書でしたが
速読本は「自己啓発本」だった、という
純粋な読書技術は書いてなくて、変身願望に訴えかけるものだと
「モンテスキューが20年かけた本をどうして1時間や2時間でわかるのか
謙虚になれ、豊かな誤読をしろ」といい
自分の読書技術を書いている
それは、逆接の助詞や助動詞を三角で囲んでしまう方法など
そのことで、文の全体構造が分かる。
「常識への挑戦を見る」
要するに、再読しながらその印や傍線を見るのは、
「文(体)は人なり」を見ることなのだけど、
速読は明日のための読書
スローリーディングは5年10年後のための読書、という。
いや人類遺産としては、100年単位?
この視点から、勝間さんの
「10年後あなたの本棚に残るビジネス書100」を見直すと
受験生みたいに全部暗記した、というような本は、まったく「速読」ではないですね
「(2004年の刊で)とても古い本なのに極めて実用的で今でも十分役に立つ古典的名著」という紹介には、
ん??だけど、ビジネス書の世界というのはそのようなものなのか
そうか、そういう新刊実用書を読むため方法なのか
フォトリーディング…「スピード情報編集法」

本を誤読する(悪い意味ばかりではない)方法ですね

読もうかと思った本は、
「みんなの意見」は案外正しい という本あたりかな

大抵の場合は平均とは凡庸であることを意味する
だが意思決定の際には優秀であることにつながる。
私たちは集団として賢くなるようにプログラミングされている。
(意見の多様性・独立性・分散性・集約性の4つの要件をもつ集団の場合)…だそう

ま、勝間さんの読書年表は面白いけど、それは勝間さんに興味があるからで
一応見たら、そこまでかもですが


平野さんの「声に出して読まない」にも笑ってしまった…
それはさておき
井本英一さんの牛の話は膨大で困る

本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)

本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)