猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

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キャンベルの「神話のイメージ」を相変わらずちょこちょこ読みかじっています
http://kunio.raindrop.jp/stamp-art-cart1.htm
ここにも出ているティツィアーノの「人間の堕落」なんですが、
読みがすごい。
「ティツィアーノが描く生命の木は、ものを分割する媒体であり、この木によって1つのものが2つに見える。
人間はすでに男と女に分割され、誘惑者は女には子どもにみえ男には蛇に見える」という。

http://en.wikipedia.org/wiki/Titianに出てくるほどの代表作ではないようだ?
http://es.wikipedia.org/wiki/Archivo:Titian_-_Adam_and_Eve_-_WGA22816.jpg

彼女は子供の差し出す贈り物に優雅に手を触れ、彼は一対のヘビの尾らしきものを認めて驚き、女の方に警戒の手を彼女の方に差し伸ばしている(図180)

「ティツィアーノの作品で、堕落に付随する状態として表現されている、2つの状態(欲望と不安・恐怖)は、仏教の伝説でも、誘惑者は菩提樹(全知に到達する目ざめの木)の周辺に姿を表す」という。
動いている世界の王である[欲望]と「死」が、仏陀を玉座から追い落とそうと試みる。(図181マーラの襲撃)
この本ではティツィアーノの絵(1570年)とこの「もっとも初期の仏教芸術」(アマラーヴァティ2世紀)(Amaravati)とを左右のページで対置して見せている

面白いですね〜