猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

声の文化・・・

『声の文化と文字の文化』を読んでいる・・
途中であるが、
ちょっと気晴らしにこちらをみてみると
http://1000ya.isis.ne.jp/0666.html
この方・・というか、松岡正剛さんのこの本を読んだ話なのだが、
私が最も大事だと思ったことが書かれていない・・つまり
書くという技術が認識(思考)方法を変えたということ
その対比的列挙の具体性!
そういえば、書かなければ考えない、と小林秀雄は言った。
「プラトンがそれを求めて戦った哲学的思考は、この書くことに全面的に依存していた」というあたり・・
それでいて

プラトンは、書くことを外的ななじみのない技術と考えていた。
今日までに我々は書くことを非常に深く内面化し、それを自分自身の一部にしてしてしまっている
プラトンの『パイドロス』に、今日コンピューターに対して世間でよくなされている反論と本質的には同じ議論が、書くことに対してなされている
=書くことは記憶を破壊する、外的な手段に頼るため忘れっぽくなる、書くことは精神を弱める、
現実の話されることばは、自らを弁護できるが、書かれたことばにはそれができない
プラトンの立場の弱みは、自分の反論に影響力をもたせるために、それを書物に書いたこと

とにかく読んでいる途中であるが、
この頃読んでいた、写本関係の本と比べて、検索しないでよいので、ページが早くすすむ

これからの読み書きの技術は「検索」になるだろうという話もどこかでみたが、・・
その気になると
読むことがすごく時間がかかる(深くなる)

それはそうと、
Wikipediaが700円の献金を依頼していたので、貧乏人も、日ごろの感謝で、応じておいた・・・