猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

『漢書』

今週のお題「プレゼントしたい本」
プレゼントしたい本というと・・・
贈る相手はだれなのかということになるが、
本を贈られて喜ぶ相手が思いつかないのが困るのだ・・

仕方がないので(笑)
自分に贈るとする・・・・
いつもアマゾンで買っているものとは別傾向でいこう

最近 抜山蓋世 という四字熟語に縁があったのだが、
その語句を説明するのに、
山を引っこ抜き世界に蓋をするほどの勢いとくらいしか言えなかった・・
すっかり忘れているのである

goo辞書の解説は以下)

山を引き抜くほどの強大な力と、世を覆い尽くすほどの気力があること。威勢がきわめて盛んなさま。もとは漢の劉邦と天下を争った楚の項羽が、寵愛の虞美人と最後の酒宴を催した折に、自分の盛んな力量と意気をいった語。

いや、まだ浅い〜〜
でもダメなんだ、ここまでなんだ!!??ということが入っていない
wikipedia では
四面楚歌の状態になって自らの破滅を悟った(思い込んだ)項羽は彼女に、歌ったという— 垓下歌
司馬遷、『史記』卷七 項羽本纪 第七

力拔山兮氣蓋世 (力は山を抜き、気は世を覆う)
時不利兮騅不逝 (時利あらずして騅逝かず)
騅不逝兮可奈何 (騅逝かざるを如何せん)
虞兮虞兮奈若何 (虞や虞や汝を如何せん)

『漢書』を全訳したのは小竹武夫さん・・
これあってもよいかも・・
(読みとおさなくてもよいのだ)

漢書 全8巻セット (ちくま学芸文庫)

漢書 全8巻セット (ちくま学芸文庫)



ウィキソースの漢書巻031
https://zh.wikisource.org/wiki/%E6%BC%A2%E6%9B%B8/%E5%8D%B7031

羽壁垓下,軍少食盡。漢帥諸侯兵圍之數重。羽夜聞漢軍四面皆楚歌,乃驚曰:「漢皆已得楚乎?是何楚人多也!」起飲帳中。有美人姓虞氏,常幸從;駿馬名騅,常騎。乃悲歌忼慨,自為歌詩曰:「力拔山兮氣蓋世,時不利兮騅不逝。騅不逝兮可柰何!虞兮虞兮柰若何!」歌數曲,美人和之。羽泣下數行,左右皆泣,莫能仰視。

ちなみに、いつも自分で買うだろう、な本は以下

秦漢帝国 (講談社学術文庫)

秦漢帝国 (講談社学術文庫)

項羽と劉邦の時代 秦漢帝国興亡史 (講談社選書メチエ)

項羽と劉邦の時代 秦漢帝国興亡史 (講談社選書メチエ)