猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

コンラート・ランゲ

ランゲというと私には作曲家で、《花の歌》 なんだけれど
そのラングでなくて、Konrad Lange(1855‐1921)

コトバンクによれば

「心理学的方法によるランゲは、美は作用の点であいまいさをとどめぬ芸術に即して研究すべきとし,意識的自己欺瞞(ぎまん)たる幻想(イリュージョン)を説く独自の芸術論を美学として展開した」
戦後の混乱したドイツに生まれた〈表現主義〉の映画《カリガリ博士》(1919)が世界の注目を浴びたころ,ドイツの哲学者コンラート・ランゲは《現在および未来における映画》(1920)の中で,芸術は〈静〉で〈動〉を表現するというイリュージョンで成り立つものであるから,映画が〈動く画面〉を基礎とするかぎり芸術とは無縁であると映画の芸術性を否定した」

これはゼンゼンちがうよね
Wikipediaのランゲの分枝にも入っていないようで
本国のWikipediaにはあったが・・・http://de.wikipedia.org/wiki/Konrad_von_Lange
著書の『芸術の基本的原理』(1901)とかも、どうだっていいと思いますけど〜、一応検索すると
こちらにないわけでもない・・
https://archive.org/search.php?query=creator%3A%22Konrad+von+Lange%22

とにかく話は映画の芸術性についてです・・

〈アメリカ映画の父〉D.W.グリフィスがここで用いた数多くの〈映画的〉技法は各国の映画に影響を与え,とくに革命後のソ連の若い映画作家たち(エイゼンシテイン,プドフキン,クレショフ)にとっては〈モンタージュ理論〉の形成を促すきっかけとなった。
「映画が物語をものがたる独自の〈ことば〉と〈文法〉と〈修辞〉をつくりだし,映画芸術の基礎である〈モンタージュ〉を発見したのである。

〈映画は光の詩だ〉と主張したガンスは,《鉄路の白薔薇》のシナリオをラテン語詩のリズムによってコマ単位で書いたともいわれる。このサイレント映画ならではの手法はエイゼンシテインらソ連の〈モンタージュ理論〉派の映画作家に影響を与えた。(https://kotobank.jp/

ガンス(1889〜1981)フランスの映画監督。サイレント期,「鉄路の白薔薇」では激烈な映像リズムによる感情表現,「ナポレオン」では三面映写幕の大型視覚効果など,映画芸術に偉大な功績を残した。(大辞林 第三版)
グリフィス[1875〜1948]米国の映画監督。多様な表現技法を開拓、映画芸術の父とよばれる。「国民の創生」(The Birth of a Nation1915)「イントレランス」(Intolerance 1916)
表現主義・・ 自我や純粋や心霊やの直視が、演劇の面で自己告白劇(イッヒ・ドラマIch Drama)と叫喚劇(シュライ・ドラマSchrei Drama)の方向に発展する、という論をはじめとして多くの論が行われた。ドイツでは、この運動は1910年ごろに始まり、20年代の前半に幕を閉じた
第1次世界大戦後の〈表現主義映画〉,そこから出発して国際的な評価を得たエルンスト・ルビッチ,フリッツ・ラング,F.W.ムルナウ,G.W.パプストといった監督たち,レニ・リーフェンシュタールのオリンピック記録映画によって代表される1930年代のナチス宣伝映画,そして国際的なスターとして知られるウェルナー・クラウス,コンラート・ファイト,マルレーネ・ディートリヒ,アントン・ウォルブルック,クルト・ユルゲンス,ホルスト・ブーフホルツ,ヒルデガルド・クネフ(アメリカではヒルデガード・ネフ),ロミー・シュナイダー,マリア・シェル,マクシミリアン・シェル,ゲルト・フレーベ等々の名が,〈ドイツ映画〉のイメージを形成している(https://kotobank.jp/

Elsasserは、本作品をはじめとするドイツ表現主義映画(またはそうみなされるもの)の独自のスタイルの背景を、以下のように位置づけている。彼によれば、ドイツ表現主義の映画制作者たちは、増加の一途をたどっていたアメリカ映画の流入への対抗するために、ドイツ独自の映画として差異化する手段として、当時すでに勃興していた表現主義的な作風を積極的に導入した、とされる。この分析は、今日では主要なものとなっている。Wikipedia:カリガリ博士

http://www.alz.jp/221b/archives/000674.htmlからのリンクで[カリガリ博士]はネットで見られます(著作権保護期間満了)

最後にWikipedia:映画から

20世紀に大きな発展を遂げた表現手段であり、映画は今や芸術と呼ぶべき水準に達している。また、古来からの芸術である絵画、彫刻、音楽、文学、舞踊、建築、演劇に比肩する新たな芸術として「第八芸術」ないし、舞踊と演劇を区別せずに「第七芸術」とも呼ばれる。また、映像やストーリー、音楽など様々な芸術の分野を織り交ぜてひとつの作品を創造することから「総合芸術」の一種としても扱われる。日本映画の父と言われたマキノ省三によると、映画には三要素があり、『スジ・ヌケ・ドウサ』の順であるとした。スジは脚本、ヌケは映像美、ドウサは役者の演技を指す。

ふ〜〜ん〜〜〜( ^^) _U~~