猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

『ゴ―ン・ガール』

ベン・アフレックの「ゴ―ン・ガール」を配信で見ました
GONE GIRL/監督:デヴィッド・フィンチャー/2014年
う〜んアメリカ映画はサスペンスがいいとやら辻邦生の映画評にあったけれど・・
支配被支配の人間関係に扇動的なニュース・ショーに、イメージをゆがめるスマホ拡散SNS写真に、
愚民の大衆
ヒロインが異常で、あまり気持ちの良くない映画・・(お話を辿るのはスリルで面白くはあるけれど)

ゴーン・ガール 上 (小学館文庫)

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ゴーン・ガール 2枚組ブルーレイ&DVD (初回生産限定) [Blu-ray]

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アルゴ<エクステンデッド・バージョン> [Blu-ray]

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背教者ユリアヌス

あまりの本の厚さとち密な描写にかなり、読む気力をふるわないといけない
他に借りた、同じ辻邦生の「リルケ論」も
「のちのおもひに」(大学時代〜フランス留学時代の話)も、読んでしまったので、残りはこれであるが・・
「のちのおもひ」に、りすちゃん(佐保子さん)の争奪戦??とスタンダールの例の「恋愛論」が幾分かかぶっていた(卒論)とは、・・
うらやましい話(笑)
ユリアヌスだが、あのコンタンティンの弟で、
コンスタンツァの石棺 (+ローマ市内のサンタコンスタンツァ教会に描かれた葡萄唐草文)はいずれ見る予定だし
興味が無いわけでもないですが・・ちょっと気が重い・・
とにかく、気合を入れて読まないと・・みたいな(受け身だ)

背教者ユリアヌス (上) (中公文庫)

背教者ユリアヌス (上) (中公文庫)

文庫本だと3冊分ですね
※結局、リルケ論の再読の方になってしまう
なんで「フランス文学者」がリルケなのかと思うと、大学(というか旧制高校)の2年は理科だったのを文科に移って留年したという
だから、トーマス・マンの「魔の山」の 望月 市恵も恩師だったわけだ
魔の山〈上〉 (岩波文庫)

魔の山〈上〉 (岩波文庫)

おんみらはアッティカの墓標に刻まれた人間の姿態のつつしみに
驚嘆したことはなかったか。そこでは愛と別離とは、
わたしたちのばあいとは別の素材で出来ているように、
かるやかに夫妻(めお)二人の肩の上に載せられているではないか。想起したまえ、あの二人の手を。
いずれの体躯も力にみちたものでありながら、いかにその手は強圧のけはいなくそっとたがいの上におかれているかを。
自己を制御していたこのひとびとは、この姿態によって知っていたのだ、これがわれら人間のなしうる限度であることを。
そのようにそっと触れあうそのことがわれら人間のさだめであることを。もっと強烈に
神々はわれわれに力を加える。しかしそれは神々のわざなのだ。
(『ドウィノの悲歌』第一の悲歌 byリルケ 訳辻邦生)

こちらに追記:http://www.karakusamon.com/2014k/greek_atena.html

ヘゲソの鼻

ヘゲソの鼻

アッティカの墓碑

アッティカの墓碑