猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

散文的日常の中で、詩を読む

「苦しみの日々 哀しみの日々」

                 茨木 のり子

苦しみの日々
哀しみの日々
それはひとを少しは深くするだろう
わずか五ミリぐらいではあろうけれど

さなかには心臓も凍結
息をするのさえ難しいほどだが
なんとか通り抜けたとき 初めて気付く
あれはみずからを養うに足る時間であったと

少しずつ 少しずつ深くなってゆけば
やがては解るようになるだろう
人の痛みも 柘榴のような傷口も
わかったとてどうなるものでもないけれど
         (わからないよりはいいだろう)

・・・以下略・・・

散文的日常の中で「知ったことか」モードで
あるいは
「深淵の縁で考えちゃいけない」モードで
しばし更新をサボっている・・

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