猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

日乗

6日の日曜日に花壇植え付けなので、
苦土石灰を入れたり、土づくり準備でした・・
(抜き取りは随分前にしてあった)午前の1時間半ちょっとかけて・・汗だく・・良い運動になったとも言える!?・・
そのあと録画の「日曜日美術館」などをみて
正倉院展、最終日の7日なら行けるかも・・と思いつつ、
ノルマ勉強のほか
『断腸亭日乗』の一巻目を読み始めた・・
書棚にあった1994年刊の『近代日本の百冊を選ぶ』の100冊の中には、
永井荷風の本は2冊あって、それって破格・・!!
何しろ、資料としての面白さ(文学史の重要作品)ではなく、
「今読んでおもしろい」というのが選択基準だということで、
小林秀雄も川端康成も芥川龍之介も、三島由紀夫も落とされていた
(選定者は大岡信、丸谷才一、山崎正和、森毅、伊東光晴)
一行しかない日が多い日記だが・・
日常でなく日乗・・「乗」は記録の意で、日記。日録。だそう
大正6年の9月16日に始まるのだが・・
その月、医者が遠いので宿痾の往診を受けるために家を借りてあったのを「無用庵」と命名したという話だが、
それが雨漏りでだめになったようである
断膓(腸の俗字)亭あるいは、来青閣(?)で、三味線弾いたり小説書いたり、
万一の準備をして、「墓碑を刻し置かんと欲す」という・・・(まだ39歳なのに〜)
書斎の破れ襖に先人(父?)揮毫の書を貼ったり
「断腸亭雑稿印刷校正の忙殺せらる」(1週間ほど)で、仕事していなかったわけでもない(ごめん)

十月三十日。後園に菜種を蒔く。

十一月五日。山茶花開く。菊花黄紅紫白の各種爛漫馥郁たり。八手の花もまた開く。午後水仙 蕃紅花(サフラン)の球根を地に埋む。

十二月一日。蠟梅の黄葉未だ落ち尽きざるに枝頭の花早くも二三輪開きそめたり。
予今年は病のため更に落葉を掃はざりしが、今になりては荒れ果てたる庭のさま却(っ)て風趣あり

結構植物の話もしていた・・