猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

早春の花の色はなぜ黄色が多いのか

〜〜以下にまとめてみました〜〜〜

水仙(ユリ科)、福寿草(キンポウゲ科)、クロッカス(アヤメ科)、タンポポ(キク科)、菜の花(アブラナ科)、蝋梅(ロウバイ科)、マンサク(マンサク科)、レンギョウ(モクセイ科)、ミツマタ(ジンチョウゲ科)、ヒメリュウキンカ(キンポウゲ科)、トサミズキ、ヒュウガミズキ、サンシュユ(ミズキ科)など

文学的解釈

   黄は 日射し集むる色や 福寿草 (高浜虚子)

一般的解釈

昆虫が最も好む色は黄色。受粉を媒介する昆虫(運粉者:ポリネーター)に関係している
早春に活動する昆虫には人間にはよく見えている赤が見えない。(蝶には赤が見える。)
昆虫は見ることができる範囲が人間とは違っていて、紫外線域にシフトしている
(視力は悪いけど、動体視力はすごい ) 参考資料?蟻川謙太郎 著『昆虫の見る世界』(2007)


寒い早春の季節には、チョウ、ハチ、ハナムグリなどは活動を開始していない。この時期には(ハエ類、アブ)が重要なポリネーターになる。そのハエ・アブ類が最も敏感に反応する色が黄色系。
しかし?人間が見ている黄色と緑をどこまで認識できているかは「?」

春に咲く花の色で黄色が多いと感じるのは、やはり人の目で見て、『目立つ色』だからという説。

専門家の説

この理由についてはよく分かっていないが、
黄色の花というのは比較的特定の動物との結びつきが少ない。
昆虫の動きがまだ活発でなく、種類も数も少ない早春には、
あまり特定の昆虫とは結びつかない方がよいのかもしれない。
また紫外線との関連も推測される。
花の黄色い色素は、黄色の光を反射するから黄色く見える。
その反対色の紫色は吸収し、その結果、生物に有害な紫外線をも吸収して、
花を保護しているのではという説。
(国立科学博物館 岩科司著「花はふしぎ」講談社ブルーバックスp66)

花の色で一番多いのは白32%、次が黄色30%。紫〜青23%、赤10%。
白い花が白く見えるのは空気の泡が入っているから。
白という色素はない。言葉があるだけ。(岩科司著「花はふしぎp58)

花はふしぎ―なぜ自然界に青いバラは存在しないのか? (ブルーバックス)

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アリから みると (かがくのとも絵本)

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見える光,見えない光:動物と光のかかわり (動物の多様な生き方 1)

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