猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

『読むので思う』を読む


荒川洋治さんの「読むので思う」であるが、
冒頭に「数えてみれば」で『徒然草』の短さをいっている。

激動中世の古典は、当時の人の命のように短い。数えてみて、おどろく。

そういえば、あれは何より命長ければ恥多し系(?)でしたね・・(~_~;)
(7段)※ウィキソース

命長ければ恥おほし〔莊子に「壽則多辱」〕。長くとも四十(よそぢ)に足らぬほどにて死なむこそ、目安かるべけれ。

続きはこうでしたっけね(~_~;)

そのほど過ぎぬれば、かたちを愧づる心もなく、人にいでまじらはむ事を思ひ、夕(ゆふべ)の日に子孫を愛し、榮行(さかゆ)く末を見むまでの命をあらまし〔豫想する、豫期する〕、ひたすら世を貪る心のみ深く、物のあはれも知らずなり行くなむあさましき。

(~_~;)

とにかく「読むので思う」は、彫琢された小気味がよい文章でした

また、表紙の猫の顔の模様的に書かれていたのは
カフカ、ヘッセ、スタンダール、ランボー、ソウセキ、そしてホメロスでした!

それからタイトルは、
(p19)

本を読むと何かを思う。本など読まなくても、思えることはいくつかある。だが本を読まなかったら思わないことはたくさんある

それですね。
本は途中までだし、まだまだ全集的に読むつもり(秋のテーマにしよう)

詩とことば (岩波現代文庫)

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忘れられる過去

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世に出ないことば

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文学の門

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荒川洋治全詩集―1971‐2000

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文芸時評という感想

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