猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

中世美術

夏休みに入り
また、中世美術の勉強に戻りました

1年かけて読んでいる本があるわけですが、

教会の怪物たち ロマネスクの図像学 (講談社選書メチエ)

教会の怪物たち ロマネスクの図像学 (講談社選書メチエ)

よく見ると最終章では

そこでは人間たちも自身を取り巻く自然を畏怖し、(中略)自然界や宇宙に満ち溢れる驚異を讃えていた。

・・という風に、今どき環境思想風に (?)終わっているんですね〜
南米のアンデスの聖堂に登場するセイレーンの話もあって、ここは読んでなかったのだ
諸教混淆

8世紀末のカロリング朝の写本「ジェローヌの典礼書」のテクスト欄外に描かれた腕のない小さな人魚は、現存するもっとも古い「魚の尾」を持つセイレーンの図像である

文化=耕作→都市化、森の撲滅(=善)
古代の「大地」の擬人像が「淫蕩」の寓意と同一視されていく
女性蔑視(ミソジニ―)の中で娼婦へと堕落させられた地上的愛の女神の変わり果てた姿
それが中世のセイレーン(様様なレヴェルで解釈でき、両義的な存在であったが、メインとしては)
その後
「ルネサンス期に古典古代からから引きつがれたトリトンやセイレーンのポジティヴな記憶が復活している」という。
スターバックの王冠を被るセイレーンもその系列と・・

http://www.karakusamon.com/2014k/romanesque_ogata71.html
・・とにかく、ブレーキかけつつ読む本であった。
ようやくはかどった?

♪予約しました♪

ロマネスク美術革命 (新潮選書)

ロマネスク美術革命 (新潮選書)