猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

小説読み

午後久しぶりの、小説読みです

村上春樹の長編小説『1Q84』(いちきゅうはちよん)読了
(約二日で3巻読了の勢い)
なんですかこれは・・ブンガクってこういうキケンナものだった

猫の町からでなければならない、というあたりのムード・・すごい

とにかくこの小説の中で主人公が読む「猫の町」という本の話で

そのあらすじは〜〜
ある駅でなんとなく途中下車した
このまちの駅には上りと下り(?)の列車が各一本とまる。
みるとその街には人間は一人もいない。
そして夜になると猫が来て人間の生活をする
昼間はいない
もうちょっといることにする
猫が人間の匂いがするといい出す
隠れなければいけない・・ 
この町から逃げようと列車を待つのだが
列車はもう止まらなくなっていた・・
主人公のいる世界、1Q84の世界、そこはいわば、猫の町ともいえた 

いやこんな書き方(ホンヤク)では全然いけませんね
まったく!

以下引用です 

とある駅でぶらりと降りる。そこには小さな町が広がっていたが、不思議なことに人間は一人もいない。

日が暮れると猫たちは石橋を渡って町の中に入ってきて、シャッターをあげて店を開け、役所の机に向かって仕事を始めた。またレストランで食事をする猫もおり、陽気な猫の歌を歌うものもある。猫は夜目がきくので、暗くても良く目が見える。ましてその夜は明るい月夜だった。みなそれぞれ猫流に一夜を過ごした。そして夜が明けると彼らは、すべてを片づけて町から去っていった。

男は、猫がいなくなったあと、ホテルのベッドに入って勝手に眠り、ホテルの台所に残されていたパンを食った。列車は一日に二度この町の駅に停まる。午前の列車は先の駅に進み、午後の駅は前の駅に戻る。だが好奇心が旺盛な青年は、そのままこの町にとどまることにした。

三日目になると、猫たちは人間の匂いがするといって騒ぎ出した。
自分が危険な状況に置かれている事に思いあたり、一刻も早く列車に乗ってこの町を脱出しようと考えた。しかし翌日の午前にやってきた列車はこの町の駅には停まらなかった。午後の列車もまた停まらなかった。

彼は自分が失われてしまっていることを知った。ここは猫の町なんかじゃないんだ、と彼はようやく悟った。ここは彼が失われるべき場所だった。それは彼自身のために用意された、この世ではない場所だった。そして列車が、彼をもとの世界に連れ戻すために、その駅に停車することはもう永遠にないのだ

うむむ

村上春樹はあまり読みたくない作家です
危険ですから

たとえば、
もうひとつこの小説の中に

菜食主義の猫とネズミという話があった・・

かの猫はしかしネズミを鋭い爪にかけるのである

どうして・・とネズミはいった
猫は、サラダと変えてもらうのだと答えた・・・

そういった話である・・

ところで「サラダ好きのライオン」というエッセイがあるようだ

サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3

サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3

エッセイは危険度が減っていると思うが、どうでしょ?

やがて哀しき外国語 (講談社文庫)

やがて哀しき外国語 (講談社文庫)

初めてプリンストンを訪れたのは一九八四年の夏だった。F・スコット・フィッツジェラルドの母校を見ておきたかったからだが、その七年後、今度は大学に滞在することになった。二編の長編小説を書きあげることになったアメリカでの生活を、二年にわたり日本の読者に送り続けた十六通のプリンストン便り。

村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた (新潮文庫)

村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた (新潮文庫)

『1Q84』の世界に戻ると
坊主頭はともかく、福助頭だの麦頭(喫茶店の名前)だの・・フェチですね 

おまけなのだ
美しい草なのだ
ホルディウム ジュパタム(ユバツム)
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