猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

歴史とは

歴史[名詞]:支配者(たいてい悪党)と兵士(たいてい愚か者)によって引き起こされた出来事(たいてい重要でない)に関する記述。(たいてい偽り)
byアンブローズ・ビアス

イアン・モリス(考古学・歴史学:紀元前1000年の地中海世界!)の
Why The West Rules For Now
ThePatters of History,and what They Reveal About the Future
邦題『人類5万年 文明の興亡』をよみはじめたのだが、おもしろい!
昨年春の刊(2014/03/19)

過去をより遠くまで振り返れば振り返るほど、未来も遠くまで見渡せるだろう
byチャーチル

・・はともかく、まず、長期固定理論と短期偶発理論というのが面白い
先日読んだところのジャレド・ダイヤモンドと
(病原菌・銃・鉄)
カール・マルクス(政治)!等は前者であるという
後者の代表は
エコノミストのアンドレ・グンダー・フランク(銀の産出不足)
社会学者のジャック・ゴールドストーン(カトリックの伝統への反抗)
ケネス・ポメランツ(アメリカ大陸の偶然の発見)
両者とも過去200年間の西洋の優位は認める
イアン・モリスはもっとも長期的にそれを認める
ただし、西洋・東洋ということばは単なる地理的なものとして言っている
人類の拡散という言葉は出てこないようだが
「過去1万5千年のうち、550年から1775年までの1000年は東洋の方が発展していたが
それ以外の1万4千年間は西洋が世界で最も発展していた」(p033)

西洋が驚くべき早さで進歩し始めたのは1800年前後になってからだが、この進歩は、徐々に加速していた社会発展パターンの最新の一例に過ぎなかった

過去の歴史のパターン解明のための三つのツール
1「生物学」:人間のいじくり回す習性
2「社会学」:何が社会変動をもたらし、社会変動が何をもたらすか
(1・2の地球規模の類似性)
3「地理学」:地理が社会発展を促す一方で、社会発展が地理のもつ意味を決定する(必要なリソースをかえる)(後進性の優位、発展性のパラドックス)

途中であるが、11章(未来編)にワープすると、
人間の生み出した、5人の黙示録の騎士というのが出てくるが 以下後日

人類5万年 文明の興亡(上): なせ西洋が世界を支配しているのか (単行本)

人類5万年 文明の興亡(上): なせ西洋が世界を支配しているのか (単行本)

大分岐―中国、ヨーロッパ、そして近代世界経済の形成―

大分岐―中国、ヨーロッパ、そして近代世界経済の形成―