今日NHKハイビジョンで
9時から10時半まで、
阿修羅のことをやっていて(再放送)
これがやっぱり凄かった
興福寺の西金堂に
釈迦を中心に
十大弟子[10人の釈迦の弟子]と八部衆[神様を守る8人]がいて、
(興福寺曼陀羅図)
釈迦の足元でバラモン((僧侶)老人)が金鼓を打ち
一人一人が
その音に聞き入っている表情なのだと
http://www.kohfukuji.com/property/cultural/061.html
共通するのが眉をひそめる表情とかどこか遠くを見つめる表情とか、そういった
「懺悔」の表情であると
懺悔=お経を聞きながらつ罪を悔い改める
(金光明最勝王経)
なるほどそれで光明皇后というんですか
この間このブログで
阿修羅のジュエリー なんで本を読んだことを書きましたっけ???
あれってなんだったのよ〜〜みたいな、
やっぱりそうあろうとしてそうなった表層的なものだったかな、みたいな
すごかった
乾漆、という言葉は知っていましたが、
土台を粘土で作って、漆を塗った麻布を貼り付け、後で粘土をくりぬく。
仏像をつくる方法として、漆が高価なので平安時代以後使われていない作り方だそう
http://www.narastory.com/kohfukuji_shihou.html
微妙な表情は漆を何度も塗り重ねることでできたそうだ。
それを、奈良大学のある方(山崎隆之さん)が再現するというプロジェクトの紹介があり
今仏像修復に使われているのは、漆にヒノキの粉[小麦粉も]を混ぜたものだとか言うが、
それだと粘りが足りないということで、材料を探す話もありました。
それも感動的でした。
顕微鏡でみると
方解石が混じっているのがわかったとか。
それは、ニレの樹皮が含んでいる、ということで
楡の木を砕いたものを使って、表情をつくり上げた。
そして、仕上げは
トクサの茎で表面を磨いていた。
天平の仏師の神業、と謙虚に言っていらっしゃった。
話し戻して阿修羅の表情の意味の話ですが、
形としては
特徴的なのが膨らんだ下まぶたで
…涙をためているかのよう…と
そしてわずかにもり上がる眉…ということですが、
その前に
顔学の原島博さんの分析がありました
左の目じりをあげ唇をかみしめる幼い阿修羅{悔しい、反抗している]
右のうつむき遠くを見つめる阿修羅(悩んでいる)
非常にわかりやすかったですね
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あと 司馬遼太郎()街道をゆく白洲正子(両性具有の美)亀井勝一郎(古代知識階級の形成)
の三人の作家が解釈した阿修羅の表情の話
三者三様(とまどい あこがれ いらだち)
古代知識階級の形成―日本人の精神史 (講談社学術文庫 (685))
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…「出来上がった表情ではなくて、その前の表情であり、
見る人の精神状態によって変わる、見る人の数だけ存在する」…
興福寺国宝特別公開2009 −お堂でみる阿修羅−
10月17日(土)〜11月23日(月・祝) ※会期中無休
東京と福岡での「国宝 阿修羅展」からの帰山記念として、興福寺仮金堂において「お堂でみる阿修羅」を開催
華原磬(かげんけい)「金鼓(こんく)」
⇒銅造華原磬(どうぞうかげんけい)
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