猫頭の文房ブログ

人間を獣頭人身で「分類」すると、私めは猫頭。その書斎もとい文房(自室)日常ブログ

怒ったり苦しんだりしてる自分が、またおもしろい

Delさんちでの京極夏彦の新刊の題名の話題ですが 、ちょっと引用保存

すごい表現を「軽く」使って笑いを取る、んでも、そこで笑いを取れるのは、みんなこれがすごい表現だと知っていて、その危うさの上で笑うわけですよね。死ねばいいって、相手の全存在を否定することですよね。この世から消えてなくなれと。これってすごい呪いの言葉なはずだよね。ドイツ語なら、相手の存在を全否定するのを "vernichten" って言いますね。これは、「殲滅戦 "Vernichtungskrieg "」とか、あと、アウシュヴィッツのような「絶滅収容所」のことを "Vernichtungslager" と呼んだりします。こういう、「死ねばいいのに」というすごい言葉が、しかし、かなり、なんというか、割と簡単に使われる状況を背にしてますよね。

う〜〜ん〜〜この題名で読みたいとは思えないのだが・・・
自称水木しげるの弟子・・やっぱりほぼ日での対談あり
http://www.1101.com/suimin/kyogoku/2007-12-28.html

京極 たとえば、会社員だったら上司との軋轢とか、仕事のストレスとか、いろいろあるじゃないですか。
そういうのも含めて、イヤはイヤ、ダメはダメなんだけど、結果おもしろいなぁと思ってるわけ。
糸井 それは、なんとなくわかるけど。
京極 怒ったり苦しんだりしてる自分が、またおもしろいですよ。

京極 あの‥‥「老獪」ってあるでしょ。ぼくの大好きな言葉なんですけど。

水木しげるの妖怪談義

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死ねばいいのに

死ねばいいのに

今時の青年を狂言回しとし、その視点を通して、市井の人々のコミュニケーション不全を描写する作品。iPad等の電子書籍コンテンツとして新刊としては珍しく発売予定。

ヒルダよ眠れ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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