春に虫で蠢く(うごめく)
そろそろ春?ところでマンガ:映画の話でちょっと
魚を三つ重ねた字が「魚のにおい」という意味なのだと最近知って、
単体(?)の三つ重ねの話を某所でしたのですが、
蟲という字は虫という字の一種の旧字なのだということは自明のことだと思って、
省略して、混乱させたかも。
以下念のため。(白川静 字解)
=== 引用開始 ===
虫(チュウ・キ むし)
会意。もとの字は蟲に作り、虫(き)が三つ集まっている形。
蟲の常用漢字として用いる虫(ちゅう)はもと蟲とは別の字で
虫(き)と読む。虫(き)は蛇などは爬虫類の形、また蝮(まむし)という。
[虫二つならび〕(こん)は「説文」に蟲の総名なりとあり、
蟲(虫)は昆虫のように密集する小さな「むし」をいう。
虫(き)は蛇など爬虫類の形で、蛇の形は巳(やむ)となるときもあり、
自然神を祭ることを祀(まつる、まつり)という。
頭の大きな蛇の形は它(へび、ほか)で、蛇のもとの形である。
=== 引用終了 ===
大字源のほうには
「虫」は「蟲」の略字として用いられてきて、教育漢字は略字のほうを利用したとあります。
ちなみに「蟲」は動物の総称だそうです。
毛虫とか鱗虫とか甲虫とか体表を覆っているもので分けて、
裸蟲=人類だそう…そうなんだ(^_^;;
漢字を作ったのは伝説によれば
四つ目のある蒼頡(そうけつ)で、実在のその名の人物は漢字をまとめた人かな・・
宮城谷 昌光の 沈黙の王も漢字を作った男の話だった。

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