「向田邦子の遺言」「向田邦子の恋文」をさっと読了
これを書いた妹さんは、そうかあの
小学一年生で学童疎開した子で
父はおびただしい葉書に几帳面な筆で自分宛の宛名を書いた。
「元気な日はマルを書いて、毎日一枚ずつポストに入れなさい」と言ってきかせた。妹はまだ字が書けなかった
あの子だったのか・・・
マルは急激に小さくなっていった。情けない黒鉛筆の小マルは遂にバツに変った。
この辺り泣いてしまったんでしたっけ〜
「これなど、不憫な幼子の感動的な役回りだけど」・・だそう(笑)
あと、猫(タイ猫コラット種)のマミオ(伯爵)の悲しみ方のあたりでも、泣けてしまった
邦子さんがなくなった(昭和56年8月22日)後、彼は4年近く生きたようだ(16歳まで)・・
向田邦子さん(1929-1981)51歳
Wikipediaによれば
墓碑銘は森繁久彌による「花ひらき、はな香る、花こぼれ、なほ薫る」

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ちなみに後ろは中川一政 さんの書画ですが(1893 - 1991)
もう、我は駄目だと思ふときもある やってゆかふといふ時もある
藤田嗣治のリトグラフ「猫」が一番お気に入りだったとか(1886– 1968)

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ロベール・クーチュリエのリトグラフ(裸体画)
Robert couturier (1905-2008)
長谷川利行の「女優像」(1891- 1940)
片岡球子の「富士」(1905 - 2008)
山本梅逸の「菊」「すずめ」(1783-1856)
向田和子著『向田邦子の遺言』(文藝春秋、2001年)
向田和子著『向田邦子の恋文』(新潮社、2002年)
遺言も恋文も非日常的でありながら、まさに向田邦子さんの日常を思わせられた
おまけ:猫の出てくる・・・

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